「おともだち通信2015夏号」その1

・手をつないで仲よしに
・グループの日、マンツーマンの日
・描くことと見ることのつながり

赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会では、ご家庭向けに「おともだち通信」というメルマガを発行しています。
年4回発行なのですが、ご家族のエピソードが素敵すぎて、文章が削れない!という嬉しい状況になっています。
そこで2ヶ月ごとくらいにペースアップして、読みやすい文章量で会員さんへ配信することにしました。
文字数多!の「2015夏号」は今回ブログにてお届けします。
本来、家族会員さんだけが読めるメルマガ、よかったらご覧ください。


今回の鑑賞
丹阿弥丹波子銅版画展(茅ヶ崎市美術館)
川口起美雄展(平塚市美術館)
第33回茅ヶ崎美術家協会展(茅ヶ崎市美術館)
これまでの鑑賞会一覧はこちら http://www.art-friendship.org/activity/


●手をつないで仲よしに
丹阿弥丹波子展で0〜3才のお子さん4組で鑑賞した時。子どもたちはすっかり意気投合して、展示室を出る頃にはみんなで手をつないでいました。初めて会った者同士なのに! 
皆さん、1,2,3才の子たちが背丈順々に並んで手をつなぐ情景を想像してください♡ 
お母さん方もとても嬉しそうでした。こんな出会いがちょこっとあるだけで、なんだかホッと、元気が出ますよね。
まだ歩けない0才さんのお母さんが「いいな〜」ってニコニコ見ていらっしゃいました。大きくなったらこんな感じなんだなとイメージするのも子育てを乗り切るパワーになりそうですよね。
私も、子どもたちに鑑賞会で「人と経験をともにする楽しさ」を得てもらえて嬉しくなりました。

●グループの日、マンツーマンの日
今回鑑賞した3つの展覧会すべてで、マンツーマンで実施した日がありました。
実施者としては、多くの方に来て頂きたい気持ちと、マンツーマンでじっくりご一緒したい気持ちと半々。
参加される方にとっても、他のお友だちとの交流の良さと、個別サポートの贅沢さと、それぞれあるのではないでしょうか!?
「どんな形でも出会いと発見がある」というご様子で皆さん参加されていて…それがまたカッコいいんです。


●描くことと見ることのつながり
子どもたちは「インプット」と「アウトプット」を絶妙のバランスで経験しています。
大人が「教えなきゃ」とがんばっても、かみ合ないと逆効果になる場合も。
自然体で・・・その子の興味をキャッチし、応え、与え・・・を繰り返しつつ。
その加減を体得する機会として、鑑賞会やワークショップを活用くださいね!

さて川口起美雄展では「最近お馬の絵を上手に描いたんです!」という1才8ヶ月のお子さんが、かなり遠目から馬の絵を発見してじーっと見ていました。(動画などエピソードは協会Facebookをご覧ください)
このお子さんのように「今、好きなもの」には、インプットとアウトプットの循環がすごくよくなります。
鑑賞をその時だけの特別な経験ではなくて「日常の育ちと地続き」だと思って頂くと、子どもの育ちを応援する発見が増えますよー。

(文・NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会 代表理事 冨田めぐみ)