お家でできる「アートケア」

・vol. 1 歌ってハッピー!

赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会は、代表理事・冨田めぐみが2002年から掲げているコンセプト「アートで子育て・アートケア」をベースに活動しています。本ブログでは、ご家庭で簡単に楽しくできることを紹介します。
 
0歳から2、3歳にかけての子たちは、どうしてお母さんや家族に歌ってもらうのが好きなんでしょう。
人の声って不思議。なぜか「生の歌」って心に響きますよね。
お母さん、お父さん大好きな人の歌声なら尚のこと、ふわーっと幸せに包まれるのかもしれません。
すごく元気が出る子もいます。

お散歩中や、自転車に子どもを乗せて街中で大声で歌える特権(!?)を、子育て時期に使いまくりましょう!
今だけの楽しさを満喫。
うろ覚えの歌詞はテキトーでよし、音程はずれも気にしない!
童謡が苦手な方は、自分の好きなポップスなど大人歌でもOK
でもやっぱり小さい子にわかりやすいのは、昔から歌い継がれている童謡です。
ゆっくりしたメロディ、はっきりした言葉、繰り返しのフレーズ。
「聞き取って、声に出す」機能、小さい子の言語感覚を育ててくれます。
それに、ことば自体が美しい。

三世代、四世代で歌えるのも魅力です。
なんでもない歌をうたう時が、命のつながりを感じる瞬間になったりします。

この機会に歌詞を知りたいという方のために、秋にちなんだ歌の歌詞を載せます。
お散歩中に歌に出てくる生き物や景色を見かけたら、その場で歌ってみてくださいね。
子どもの心にすーっと入ります。
 

虫のこえ          作詩作曲不詳/文部省唱歌

 

1 あれ松虫が、鳴いている 

  ちんちろちんちろ、ちんちろりん

  あれ鈴虫も、鳴き出した

  りんりんりんりん、りいんりん

  秋の夜長を、鳴き通す ああおもしろい、虫のこえ

2 きりきりきりきり、こおろぎや

  がちゃがちゃがちゃがちゃ、くつわ虫

  あとから馬おい、おいついて

  ちょんちょんちょんちょん すいっちょん

  秋の夜長を、鳴き通す ああおもしろい、虫のこえ


七つの子       作詞:野口雨情 作曲:本居長世

 

烏なぜ啼くの 烏は山に 可愛い七つの 子があるからよ

可愛 可愛と 烏は啼くの 可愛 可愛と 啼くんだよ

山の古巣へ いって見て御覧 丸い眼をした いい子だよ

 

 

月               作詩作曲不詳/文部省唱歌

 

出タ出タ、月ガ、マルイマルイ マンマルイ 盆ノヨウナ月ガ。

隠レタ雲ニ、黒イ黒イマッ黒イ 墨ノヨウナ雲ニ。

マタ出タ、月ガ、マルイマルイ マンマルイ 盆ノヨウナ月ガ。

 

 

 

 

うさぎ         文部省歌

 

うさぎ うさぎ なにみて はねる

十五夜 お月さま みて はねる


うさぎのダンス   作詩:野口雨情  作曲:中山晋平

 

1 ソソラ ソラソラ うさぎのダンス

  タラッタ ラッタラッタ ラッタラッタ ラッタラ

  あしで けりけり ピョッコピョッコ おどる

  みみに はちまき ラッタラッタ ラッタラ

2 ソソラ ソラソラ かわいいダンス

  タラッタ ラッタラッタ ラッタラッタ ラッタラ

  とんで はねはね ピョッコピョッコ おどる

  あしに あかぐつ ラッタラッタ ラッタラ

 

紅葉     作詩:高野辰之  作曲:岡野貞一

1 秋の夕日に 照る山 紅葉(もみじ)

  濃いも薄いも 数ある中に

  松をいろどる 楓(かえで)や蔦(つた)は

  山のふもとの 裾模様(すそもよう)

2 溪(たに)の流れに 散り浮く 紅葉

  波にゆられて 離れて寄って

  赤や黄色の 色様々に

  水の上にも 織る錦(にしき)

 

(文・NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会 代表理事 冨田めぐみ)